2012年9月8日土曜日

クィリナーレの丘を歩きました

8月末から月初にかけては、夏の終わりを告げてなのでしょうか、ローマには大小の雨が降り、
ひと雨ごとに秋到来のきざしを残しました。季節は、確かに夏から秋へとバトンが渡されたのです。

今日は、秋晴れの下、テルミニ駅に近い”クィリナーレの丘”(正確には、丘と呼ぶよりも地域/エリア)を歩いてみました。先ず目指すは、クィリナーレ地区の象徴的存在である「クィリナーレ宮殿」です。

現在は、大統領官邸になっている(1947年から)のですが、その前は王宮として、1870年ローマが、首都になってからですが、クィリナーレの丘の頂上に以来、凛として建っています。

さらに元を辿れば1574年ときの法王グレゴリオ13世(1572-1585)が、7つの丘の中で最も高い丘(クィリナーレ)に、法王の夏の住居を作ったもの、とガイドブックには説明がされております。

440年にもわたり、その堂々とした建築は、この一帯の象徴的な場所にあって、ときの法王、王、大統領の佇まいとして脈々と歴史を刻んできています。

さて、広場を一周し、秋風を背中に受けて、ヴィア・デル・クィリナーレ通りに足を向けました。
10分も歩かないうちに、「4つの噴水」の交差点に出会いました。真っ直ぐに行けば、「9月20日通り」へ、右へ行けば、ヴィア・ナツォオナーレ方面にでます。

ここまで来たら、久しぶりに「バルベリーニ宮殿」(国立古代美術館)へ行ってみようと、交差点を左側のヴィア・クアットロフォンターナへ歩くことにしました。法王ウルバーノ8世(1623-1644)ファミリーの館として、建築家マデルノ、ボロッミニ、ベルニーニらによって作られたものだそうです。

展示されている絵画等の作品は、12世紀から18世紀までのものだそうですが、元宮殿だった部屋の一つひとつは、歴史と重厚さを感じさせ、またその天井画は見事と言うほかはありません。

カラヴァッジョ、ラファエロらの名画の数々に圧倒されて、バルベリーニ宮殿を後にしました。
バルベリーニ家の紋章は、「蜂が3匹」です。館の至る所に大小の蜂が、デザインされているのを観てきましたが、幸いにも”刺されずに”(?)出てくることが出来ました。



                クィリナーレ宮殿正面を広場後方から撮影しました。
                観光客が、左右から訪れます。右側、建物の間が、
                VIA DEL QUIRINALE です。

                
                VIA DEL QUIRINALE にある宮殿専用出入り口?
                ここには、背の高い宮殿兵が立っています。後ろは
                広い宮殿内庭園です。

    
                PALAZZO BARBERINI 鉄柵越しにバロック調の
                堂々とした宮殿を望みます。映画「ローマの休日」
                のラストシーンを想い出させる門構えです!?

                クィリナーレ バンディエラ棚引く 丘にたつ      元鷹   

                ※バンディエラ (伊 ):  国旗

                ※先にご案内しましたように9月からは、通常の表記に戻りました。
                  これまで2ヶ月間のご協力に御礼申し上げます。                  
                 



                

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