2013年6月4日火曜日

サクランボの想い出

もう6月となりました。通年であればローマの澄み切った青空の話しをお伝えしたいところですが、6月になった今日も天候不順ですので中々そんな訳にも参りません。

しかし、旬のくだものであるサクランボは、天候不順とは関係なく6月に入るとスーパーや屋台の軒先に大皿に盛られたり、パック売りにされたりして、まるで6月の到来を告げるかのように並べられている。

同僚のMさんから、採りたてのサクランボを食べて下さい!とドッサと重みのある紙袋を頂戴した。そろそろ買ってみようかな、と思っていた矢先だったので、とてもうれしく頂いた。

粒も大きく、歯ごたえも新鮮なこともあってか、果肉と歯のぶつかり合いが
楽しめて面白い。私には、この味を噛み締めて初めて6月になったんだ、という実感を覚えるから不思議であります。

そして、およそ20年前のローマの郊外の知人の別荘で家族で招待を受けて遊んだサクランボ狩りのことが想い出されるのです。

別荘主のKさん夫妻の中庭には、山羊が対で飼われていて、テニスコートほどの庭を自由に放し飼いされていたことを想い出す。その中庭の周囲には、何本ものサクランボの木が植えられていて、サクランボの実がたわわにぶら下がっていた。

また、別荘の裏側には、小川が走っているようで時間も遅くなってくると
ホタルの群れが、まるで天の川の流水のように現われては辺りを光らせ、
見る者の感動をいかんなく誘ったことなどが想い出されてきます。


           大きな粒で甘く ”al DENTE”〔歯ごたえのある〕でした。


               MさんへとKさんへ
                           感謝をこめて

              サクランボ 睦月のローマ 旬なれば
              想い出戻る 昔のことが               元鷹   

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