2013年6月14日金曜日

有島生馬の通ったレストラン「スカンヂナアヴォ」を探す

やっと来た、と言う言い方がピッタリするローマの夏の訪れに誘われて、最近、本で読んだ或るくだりのローマの路地にロマンを感じてしまった。

画家〔文学者でもあった〕の有島生馬が、明治39年〔1906〕ローマに遊学中にあしげく通ったというレストラン「スカンヂナアヴォ」を只探すために小さな旅を想いたちました。

共和国広場に近い VIA TORINOをS.マリア・マジョーレ大聖堂を背にして、サンベルナンド広場に向かい、VIA XX settembre を左折した。

VIA QUATTORO FONTANEの交差点を右へ下ると夕焼けに染まった
トリニタ・デイ・モンティ教会前のオベリスクが大きく浮かび上がった。

バルベリーニ広場の人混みを抜けて、さらに真っ直ぐ歩けば、VIA SISTINAであり、目的地にほぼ近づいた訳だ。時間はすでに午後8時30分を回っていたが、この時期のローマはまだぼんやりだが、明るくて見渡しも良好だった。

さて、本と地図の1枚〔地図帳は重いので切り抜き〕を片手に現場を歩きました。VIA F.CRISPI、VIA CAPO LE CASE、そしてVIA   GREGORIANA をゆっくりと回遊しました。

所々にあるBAR〔バール〕やトラットリアなどには、旅に観光に疲れた人達が、ワインやジョッキを美味しそうに傾け、ローマ観光の想い出を語っているのだろうか、家族で夫婦で、眼を細めている表情が素敵でした。

しかし、9時近くなってしまいましたが、本に記載されていた通り〔VIA〕には、目的のレストラン「スカンヂナアヴォ」は発見できず仕舞いでした。

気がつけば、スペイン広場の一番上のトリニタ・デイ・モンティ教会前の広場から、薄暗闇とだいだい色に彩られたVIA CONDOTTI の前方に広がる景色に見入っていました。

※有島生馬(1882~1974)画家・文学者
  有島武郎は実兄、里見淳は実弟。

※本=「ローマ散策」河島英昭著/岩波新書p.173~174参照

                 VIA SISTINAからトリニタ・デイ・モンティ教会前
                 のオベリスクを撮影(6月12日午後8時40分頃)


                     

                 
             夜9時になっても観光客が後を絶たないスペイン広場階下風景。
             中央は、ブランド老舗街のVIA CONDOTTI通り。左手前の建物は、
             英国詩人キーツ、シェリー記念館です。

               

            
           6月12日(水)21時頃撮影。暗闇に浮かび上る
              堂々の雄姿は、サン・ピエトロ大聖堂です。


             石ただみ ”スカンヂナアヴォ” 探す興(きょう)   元鷹  

            

            ※ 私ごとですが、今日6月14日は
                ”元鷹氣涯”の21歳の誕生日です。
               
             

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