2014年2月15日土曜日

第220話 サン・ヴァレンタインのカタコンベについて

今日ST.VALENTINE のローマは、今年一番のローマらしい天気だった。
空の色に、吹く風にローマにまるで春が来たのではと思えるほどでした。

さて、サン・ヴァレンタインのカタコンベ(CATACOMBE/初期キリスト教時代に地下に作られたお墓)は、毎年2月14日聖ヴァレンタインの日だけ
一般公開されると言う情報があったので出掛けてみることにしました。

場所はローマ市北部にあたり、音楽の殿堂AUDITORIUMのある方向です。地下鉄A線フラミニオ駅で下車し、トラム2番にて3つ目の駅で降りた。地図を広げながら、カタコンベのあるという地名を探しだしました。

この辺は滅多に来ない地域でもあり、地図を広げても判りにくい。
Viale Maresciallo Pilsudski,2 にカタコンベ(地下墓)が在るというが、山肌に沿っている上り道が、どうも探していた道路のようだったので少し歩くことにした。

結局のところ、道を尋ねて5人目のイタリア人男性が、大変親切にそのカタコンベまで案内してくれたのでした。やはり、このカタコンベは2月14日しか、公開されない事をご存じで、しかもここ数年はその日にも閉っている、とも教えて頂いた。結構な情報通な方だったので安心した次第です。

5分も歩くと目的地の番地にカタコンベがあり、先ずはホットしました。

しかし、想像を超えた荒れた状態のカタコンベに唖然とした。史跡の案内も無ければ、何もなく、全く何十年も放置されたままの様相でした。
入口門は閉ざされて、鉄柵が掛かっていました。

本当にここにサン・ヴァレンタインの遺体が安置されているのだろうか?
何が何だか分からないような始末であった。案内を買ってくれたイタリア人は、GUIDOさんというお名前でした。

暫くすると私と同じ目的でカタコンベに来られたマッシモさんと言うロマーノにお会いした。彼の話しを聞けば、12年前にはカタコンベに入った体験を持つそうで、大層詳しく入場のし方やら地下の構造などを頻りに説明してくれたのが、嬉しかった。

なぜ、サン・ヴァレンタインのお墓が、ローマ市内に在るのだろうか?
司祭としてテルニ(ローマから北に100km程先)の町に居たそうですが
殉教(処刑された)されたのが、ここローマだったからだろうか?

1745年も前のことですから、判らないことばかりなのは仕方が有りません。今日の聖ヴァレンタイン・デイにお二人の親切なイタリア人と束の間の
サン・ヴァレンタイン談義を楽しむことが出来たことが何よりの褒美となりました。

崖の下に見えるカタコンベの入口
                随分前から封鎖された気配が漂っていました。 

            

           
 一体全体、どこの誰が管理しているのでしょうか?
不思議な気がしました。左の空いた部分は、入口
なのでしょう。それにしても何の説明書きもない
カタコンベには驚くやらがっかりやらです。
 
 
 
カタコンベ ヴァレンタイン 眠る地下
                   元鷹
 
 
 

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