2014年8月17日日曜日

第264話 漢詩に親しむ

今日は8月16日です。ローマは今週即ち11日から明日の18日までの
この一週間は、年間を通して最も道路が空いている期間です。

多くの工場、商店、レストランはFERIE(フェーリエ・中長期休暇)をこの8月にまとめて取る国がらです。12ケ月1年の商売を11ケ月でやろう、と云うのですから驚きです。

特にこの一週間(8/15祝日・FERRAGOSTOを挟む)は、普段の喧騒は消え、まるで地方の小さな町に住んでいるかのような錯覚を起こさせるほど静かになるのです。

もっともこの暑さのローマでの生活を離れて、山や海の家へ或いは海外へ家族・友人とリフレッシュに出掛けるという習慣は、理に適っています。

家族を最も大切にする国民性も手伝ってか、遊び上手は中々のものです。国がら、国民性、そして土地がらということも言えるかもしれません。

さて、漢詩のお話です。
5月でしたが、サンタ・マリア・マッジョーレ聖堂に近い中国食品店で見つけた1冊の本がきっかけでした。「唐詩一百二十首」と題名の付いた本を
定価8€で購入しました。

ページを捲れば、懐かしい漢詩が眼に映りました。例えば、孟浩然の
「春暁」(”春眠暁を覚えず”、で始まるあの詩です)や、杜甫の「春望」
(”国破れて山河在り”)ですが、他に白居易、李白、王維などの名前が
懐かしい限りです。

中国語会話も仕事に必要になっております。ノンビリと漢詩でもあるまいに、と思わないわけではないのですが、意外な発見!をしてのです。
中国語の難しさは、発音にあり。

漢詩を音読(ピンイン)読みしてみたら、四声を学ぶこともできて、詩も楽しめるから、これは一石二鳥かも知れないぞ!!と一人合点です。

何とか、うろ覚えながら「春暁(chun xiao)」を暗記しまして、恥かしさも押し隠さずに、中国人スタッフに聴いて貰います。独習の成果もなく、発音を直して貰うばかりでした。

しかし、驚いたのは若いスタッフですが全員が、この詩を暗記していることでした。これは、一体どういう訳だろうか?

つい先日のことですが、休憩中の歳の恰好70歳代の中国人女性に筆談で、孟浩然の「春暁」を書いて、お見せすると嬉しそうな表情をされて読み上げてくれたのです。

また、こんなことが有りました。6月だったでしょうか?5歳のお嬢さんと
お婆ちゃんの中国人にやはり「春暁」の漢詩をお見せしたところ、お二人で詠いだしたのでした。私は、ただただ感心してしまったのです。

唐の時代(7~8世紀)の詩を今日でも、ごく一般の人々が自然と朗々と
よみあげるのです。私たちが万葉集の歌とか松尾芭蕉、小林一茶などの句を歌うのと同じようなことなのでしょうか?

私ごとで真に恐縮でございますが、半世紀も昔に母が独りごとのように私に聞かせてくれた万葉集の憶良の歌が今でも忘れられずにおります。

       しろがねも くがねもたまも なにせむに
       まされる たから こにしかめやも

偶然に中国食品店で出逢った漢詩の本

              
            
 暗唱のため墨書きしてキッチンのドアに。
            ♫ チュンミエン ブ ジュエ シャオ ♪
              ”読書百遍意自ら通ず”と念じつつ。
              
            

            これは王維の漢詩”竹里館”をメモに書いて
            覚えようとしたものです。
             
               今に知る 漢字の世界 大宇宙
                               元鷹

                 




































































































































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