2014年8月7日木曜日

第261話 国立楽器博物館

先月29日に国立楽器博物館〔Musio Nazionale degli Strumenti Musicali〕を訪ねてみました。前話にご紹介しましたサンタ・クローチェ・イン・ジェルザレンメ聖堂から、正面左側へ徒歩2分程度のところに位置しています。

実は、3年前程前にも訪問したのですが、その際には修復中とかで入場できなかった経緯がありました。ローマを訪ねる多くの観光客の目ぼしい
訪問先リストには、先ず載らない博物館のひとつであろうことは間違いありません。

さて、この博物館は1974年に開館し、3000もの世界の楽器がコレクションされている、とガイド本には紹介されています。今年で40周年を
迎えた楽器専門の国立博物館ということになります。

この日入場(5ユーロの入場料)してみますと本来は、18室の展示会場があるようにパンフレットに紹介されているものの、実際には8室でしか開いておらず、あとの半分強は閉鎖されていて、拍子抜けしてしまいました。

展示の楽器は、17世紀18世紀のピアノフォルテ(日本でいうピアノ)、17世紀のハープ、スピネット(クラヴィチェンバロに似た弦楽器、15Cヴェネツィアの考案者、G/SPINETTIの名に由来する)16世紀17世紀のイタリアの主な地域で流行ったマンドリンなどが、処せましとしかし漫然と置かれているだけである、と言ってはお叱りを受けてしまうだろうか?

ガイドブックに書かれた内容と入場受付で頂いたパンフとの案内とから得た展示内容と実際の楽器群とは著しく違ったものであり、これは羊頭狗肉という古いことばをもってして批判の矢を放つほかはありません。

まあ、これもイタリア・ローマの一面の実態かな!と苦笑する次第であります。しかし、いわゆる弦楽器やピアノの歴史にご関心のある方には、興味津津なのではないでしょうか?

いつか近い将来には、パンフやガイド本に書かれているように、あらゆる時代〔エジプト・ギリシャ・古代ローマ・イタリア各地の伝統的楽器〕の楽器〔弦楽器・打楽器・管楽器〕が、広く展示される日が来ることを願っています。FORZA!

 古めかしい門構えの国立楽器博物館
              中央の建物が博物館です

            

            これは博物館側面に飾られたポスターの1枚です
            Pianoforte, Bartolomeo Cristofori, 1722
            と紹介しています

              
  
                                展示室へ入る前に置かれた
            マンドリンのショウーケース
              イタリア各地でられたものです

              

             楽器だけ 博物館は 画期的  
                   

             バロック期 楽器の由来 愉しけり

                              元鷹

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