2015年3月25日水曜日

第332話 ヴィテルボへ行く

最近のことですが、ローマ北西に在ります中世の町、イタリアは中世の町ばかりですが、「VITERBO」《ヴィテルボ》に出掛けて温泉に入ってきた、と愉しげに話す仲間の言葉に刺激されて、私もこの町に行ってみました。

随分昔から、ヴィテルボの話題は紀行本や、旅行本などで読んでいましたから、いつかは行ってみたい町と思っていた訳ですが・・・・・。
先週20日(金)に、例によってローマ・テルミニからスタートしました。

メトロB線にて、テルミニ駅からピラミッデ駅へ。乗り換えて、オスチエンセ駅にて国鉄を利用しました。VITERBO行きは、平日は1時間に1本程度走っているようです。

因みに日本と違って、電車時刻表の本・雑誌が在りません。≪私が知らないだけかも知れませんが≫ですから、まるで行き辺りバッタリのような
ツアー計画でした。それがまた、気ままで楽しいところもあります。

行き先は、「VITERBO P・R」《ヴィテルボ ポルタ・ロマーナ》です。
ローカル線でノンビリとゆっくりと車窓の景色を楽しみながらの癒しの”電車散歩”でした。

途中、とても感動したと言いますか、人間の持つ美しさ・優しさを味わせて
くれた場面〔シーン〕を偶然に観ることが出来ました。丁度、電車は途中のMANZIANA CANALE M.という駅に到着したところでした。

2階建ての上階窓側に私は居ましたので、見るともなくプラットフォームに目を遣りましたら、迎えに来ていた75歳前後と思われる白髪の男性に近寄った同輩の女性が、スット寄り添うカタチで唇を軽く合わせたのでした。

夫婦であろう男女の穏やかで慎ましやかな愛情を垣間見たような気がしまして、イタリア映画の一場面をまじかに観たようでもありました。

電車は、何の案内もなく静かに出発したのですが、私はこの小さくも微笑ましい感動を記録に残したくて、下手ながらも短歌にしてみました。

              春の午後 駅に帰りを待つ人に
              下車した妻の 淡い口づけ
                                元鷹

それから30分ほどしてからでした。やっと電車は目的地のヴィテルボP・R駅に到着。駅を出ても行き先を教えてくれるようなインフォメーション事務所らしきものは見当たらずに、ポルタ・ロマーナ方面に歩きだしました。
        
第一の訪問先としていた「VILLA LANTE DI BAGNAIA」
”ランテ・ディ・バニャイアの別荘”を目指して、初めて入ったヴィテルボの町をゆっくり散歩することにしました。

車窓の景色 ラツィオ州北西部郊外
            青と緑のコントラストが何とも美しく!


            
Piazza del Plebiscitoプレビシト広場に在った  
            眺めの良い、噴水のある高台にでて。

                      

            高台から遠くを望遠にて撮影
            是非とも行ってみたいと思わせるような
            いい雰囲気を醸し出している教会でした!


             ヴィテウボは 空気静かに 景色佳く 
                                   元鷹

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