2015年12月23日水曜日

第434話 サムアップ Di Roma その5 相違を愉しむ

今年も余すところ今日を含めて10日となりました。
毎年毎年越年の頃に前においては忘年会、後においては新年会を楽しんで参りましたが、今年は少し変わったカタチで歳末を楽しんでいます。

ローマで親しくお世話になった方々と席を挟んで来し方の想い出を語り懐かしんでおります。ローマ滞在は、1カ月を残すのみとなりました。

さて、本日のテーマは「相違を愉しむ」であります。
少々判りにくいタイトルではあります。

一口で申しますと、日本とイタリア、お米とパスタ、(アメリカン)とエスプレッソ、日本語とイタリア語、右側通行と左側通行、握手とイタリア式キッス、切りがありませんからこの辺で。

ローマは、コロッセオが象徴しておりますように真に”グランデ”(巨大である)なのですね。表現が難しいのですが、抽象的ですが”全てを飲みこむ”
と言ったら良いでしょうか!

兎に角、ここに存る空気は「懐(ふところ)が大きい」のです。

さて、このような空の下、今回4年と半年を過ごさせて戴き、思いますのは
タイトル書きの如く”相違を愉しむ”こころを大切に!とアッピールしたいと思うのです。

日本の便利さは、ローマでは得難いものになります。ローマは、近代的便利さを求めにくいところではあります。

しかし、日本のストレスは此処には在りません。
逆に、ローマ特有のストレスはありますから五分五分です。

ただ、その五分五分の中身が違います。
ローマのストレスは、人に依って違う訳ですが、時間の経緯と共に不思議と快感となるマジックを秘めているのです。

書き言葉では、言い表せない”ニュアンス”(微妙な差異)です。
このニュアンスを感得した外国人(私もその一人ですが)は、俗に言うイタリアに嵌(はま)った!という表現が用いられるのだろうと考えています。

日々の生活のなかで「相違」は、あらゆる点で存在しています。
私は、ここにきて(時間的経緯)どうもこの”相違の愉し
み方”に喜びを感じる程、病膏肓の域に入ってしまったようであります。


                          個性とは 相違を許し 立つおのれ
                             元鷹


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