2015年12月25日金曜日

第436話 サムアップ Di Roma その7 「時間」について

今日は、12月25日(金)ですから、クリスマスであります。
イタリアは、祝日休暇です。また、明日の26日(土)は、サン・ステファノ野日でありますので、同じく祝日です。翌日は、日曜日ですから3連休です。

今日は、”時間”について書いてみたいと思います。
一般的にイタリア人は、時間にルーズ(ゆるい、気に掛けない)であるようにに思われている節があります。

では、実際ローマの人達と仕事したり、お付き合いしている中で、感じる処を述べますと、やっぱり「ルーズである」と言えます。あくまで一般的なことですから、時間に厳しい人もいる訳ですが。

ここでイタリア人の時間管理のことを書いても余り興味を寄せられませんから、止めて置きます。但し、反対に時間の大切を人々に啓蒙したのは、イタリア人の先達でありますラテンの詩人ホラティウスであります。

Quintus Horatius Flaccus 紀元前65年-同8年 南イタリア生まれ
有名な警句/格言ですが、
CARPE DIEM  カルペ ディエム
この日を掴め 次の日に信を置いたりせずに

”カルペ・ディエム”のお話しはこれまで何度か申し上げて参りましたのでこの辺で止めて置きます。

そもそも私たち人間/ひと は時間の点から、考えますればLIMITA
(有限時間)の中で生きているわけですから、本能的に生きる時間のことを気にしているのでしょう。

プラトンもソクラテスも孔子も、2000年前以上にどう生きるか?如何に生きるか?を考えた訳ですから、大変なことであります。これらの大思想家たちが、時間をどのように考えたのか関心がありますが、未だ残念ながらその説に当って居りません。

時間と言うとらえようもない宇宙の中、私たちは生きている、否、生かされている訳です。上記の”カルペ・ディエム”の教えるところは、希望することがあれば、即実践せよ!ということなのかも知れないと最近思うようになりました。

日本でも古来より、”時を惜しめ”と言った戒めは存りました。人は、時間的有限の中で生きていることが、自覚出来た時にこそ、自分のおもいを実践するスタート/タイミングである、と思う次第です。

ローマ滞在中、街角で偶然出会ったこの”CARPE DIEM”と言うラテン語は、私に”時間”を考えさせてくれる起爆剤になったことだけは事実であります。

それにしても、不思議なモノ、その名は「時間」であります。


           ローマにて 時間の不思議 噛み締める
                                 元鷹     





0 件のコメント:

コメントを投稿